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幸せってさ

幸せってなんだっけ、と考えた。

阿川佐和子さんの本を読んで、こういう話があった。

彼女がアフリカに行ったときに乗っていたジープが故障して、スタッフさんが修理している時に、重い水瓶を持った、裸足の小さな女の子が近づいてきて、水を分けてくれようとした。

重くて大変で大切な水のはずなのに、困っている人に差し出せるこの優しさ、純粋さを、僕はすごいと思った。損得で考えていないんだな。

阿川さんは、こういう子たちに靴を履かせてあげられる状況にしてあげることが、幸せというものなのかどうなのか、と考えたそうだ。

女の子は今の状況でも、毎日楽しく幸せに暮らしているのかもしれない。靴がなくて、水が重いことを勝手に可哀想と思うのは、ひょっとしたら余計なお世話なのかもしれない。

幸せって、きっと本人のこころの中にあるんだ。

僕も障がいがあって大変なこともあるけど、幸せも感じながら日々暮らしている。

充分たくさん持っているような気がする。(関)

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