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精神障害は、様々なものが複雑に絡み合っている

精神障害で、考え方を整理して変えることで治すというアプローチをしたことがあるけれど、やはりこれだけで治すのは難しいと思う。

性格や考え方の癖が影響している部分もあるので、否定的な思考パターンを修正していくのが大切なのは間違いない。

しかし精神障害は、脳の機能や神経伝達物質の異常、遺伝的な要因、環境要因など、様々な要因が複雑に絡み合って発症するものだから、単に考え方を変えるだけでは治らない場合も多い。

特定の栄養素を意識して摂取したり、薬を飲むことによって神経伝達物質のバランスを整えることが効果を発揮することもあるようだ。ぼくはプロテインや鉄をしっかり摂取していた時期がある。(でもプロテインはあまり美味しくなかった・・・)

先日、同じ障害(強迫性障害)の方と話をしていて驚いたのは、その方は、症状がある日突然良くなる(気にならなくなる)ことがあるという。
ぼくは、突然良くなるのではなく、じわじわと少しずつ改善していくので、改善の仕方にも、すごく個人差があるんだなと感じた。

同じ病気だけれど、症状(不安の対象)は全然違うから、克服の仕方も違うようだ。
対処するために飲んでいる薬も違う。

話をする中で共感できる部分がある一方、治療に関しては自分なりの方法を見つけていく必要がある。

精神科や心療内科など、病院には行かずに自力で治そうとしている人の話も聞いたことがある。
ただこの場合、医師の診断書を取得できないので、障害者手帳を交付してもらったり、就労継続支援A型事業所を利用するのは難しくなってしまう。

病院で処方される薬は、ぼくの場合けっこう量が多いので、長期にわたってこの量を飲み続けていることに不安はある。体は大丈夫なんだろうか。

しかし薬を飲まずに治っていく確信がもてないので、飲んで治していく方法でやってみようと考えて続けている。できるだけ少なくしたいということは医師に伝えてある。

強迫観念で脳が疲れすぎて、治療へのアプローチを冷静に考える気力がなくなっているというのが本当のところなのだが、何も考えないのも何も変わらない気がするので、悩ましいところ。

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関 宏貴

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長野県生まれ。ベストライフなんば利用者。 地球を冒険してから、京大、Appleなどで働き、ベストライフに辿り着く。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD、HSP。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。