
うつ病とか、障がいや難病が耐え難くて、消えたいと思っている人たちに、もうちょっと生きてみてもいいかなと思ってもらえるきっかけになる福祉企業になりたい。
生まれてきてくれてありがとうって言いたい。
ずっとしんどかったし、今だってしんどい時はある。ちょっと無理してるのを隠したりもする。
つらい人の気持ちが体感としてわかるだけに、できればもうあなたにこんな思いをしてほしくない。
病気は憎いよ。これがなかったら人生の世界線が変わっていたことは確かだと思う。でも病気があるから出会えた素敵な人、手に入った素敵なものもあるはずだよ。それは大事にしよう。
周りの人たちに理解してもらえずに苦しんできたよね。
なんでこんなことになっちゃったんだろうって思ってるよね。なんでわたしなんだろうって。
理解してくれない人が、障がいを持ったら、耐えられないかもしれないね。
あなたがすごいから、ここまでなんとかやってこれたんじゃない? ほんとにがんばってると思うよ。泣いた日もいっぱいあったよね。
ストレスで甘いものを食べすぎて太った時期もあったよ。でも、アイスがなかったら、あの夜は乗り越えられなかった。
就労継続支援で働いてる人たちと話してみたら、いい人ばっかりだよ。挫折とか、つらさを知っている人って、こんなにも優しくて強いんだね。魅力的な人たち。
人の気持ちを想像できる思いやりがある。それって他の何よりも人間として大切なことだと思うよ。
戦争なんて始めないよ。前線の兵士にも好きなこと、大切な人たちがいっぱいいるって想像できるから。
福祉企業って、ぜんぜん社会の底辺なんかじゃないよ。障がい者手帳を持つことに、福祉サービスを受けることに抵抗がある? ぜんぜん恥ずかしいことじゃないから考え直してみてほしい。風邪をひいたら病院に行くのと同じだよ。所属は人間としての価値とは関係ないよ。
ぼくらは人柄を大事にしてるよ。あなたの履歴書を見たいんじゃなくて、あなたと話がしたいんだ。聞かせてよ、あなたのこと。うまく話せなくてもいいから。ちゃんと一所懸命に聞くから。
障がい者がやってる仕事だから、この程度で勘弁して、なんて思ってないよ。丁寧に、競争力のあるプロダクトを作ってるよ。ずるいことなんてしてない。しんどい時は休憩するけど、仕事の内容に病気は関係ない。
会社に行くのはぼくは好きだよ。日曜日の夕方に絶望したりしないよ。
あなたは深い魂を持っている。それはとても素敵なことなんだと、わかっていてほしい。
ありがとう。

関 宏貴

長野県生まれ。ベストライフなんば利用者。 地球を冒険してから、京大、Appleなどで働き、ベストライフに辿り着く。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD、HSP。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。