
働いてないことに、後ろめたさを持っている。でも家族や周りから圧力を感じるし、嫌だけどまぁ仕方なく探しているっていう人、いると思うんです。
ぼくは個人的には、働いていないのは悪いとは思いません。誰かのおかげでも何でも、生活が成り立って病気とも共存できているならすごいです。かなり頑張っていると思います。
それなりに快適で、経済的にも困っていないようであれば、しばらくは現状維持でもいいのでは? と思います。
特に働いていない状態から社会に出るって怖いですよね。時間を守らないといけないし、人と関わることもあるし、ストレスを感じることもあるかもしれない。
ただ、働くことは、お金以上に社会的な経験値を得られることは確かだし、自分に自信が持てるようにもなります。
経済的に生活が回らなくなる心配からも脱出できます。
ぼくは就労継続支援というものを知らなかったので、障がい者雇用で働いていました。経済的な余裕がなくて、収入を得る必要があったからです。
実感として、障がい者雇用は、障がい者を雇用する枠がある、というだけで、何かしらの配慮は得られないケースが多かったです。
どうサポートすれば良いのかわからないということもあったのかもしれませんが、健常者の人と同じペースと成果が求められます。
体調不良で、休職をした後、復帰したのですが、どうしてもやっていけなかったので、退職になりました。
困り果てて区役所で相談しているときに、就労継続支援というものがあると知りました。
障がい者雇用と違って、専門の支援員さんがいるのが心強いです。毎日体調を確認してくれるし、病気の特性をわかった上でサポートをしてくれます。
そのおかげもあって、4年継続して働けています。
福祉サービスを受けることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、病気が治ったら一般雇用の会社に入っても遅くないので、今は今の体調で無理なくできることをやってみませんか。
働いていない状態から一般雇用へ行くより、就労継続支援から一般雇用へ行くほうが気持ち的にも安心なので、ちょっと勇気を出して挑戦してみてほしいと思います。想像以上にやりやすくて、悩みも消えてしまうはず。

関 宏貴

長野県生まれ。ベストライフなんば利用者。 地球を冒険してから、京大、Appleなどで働き、ベストライフに辿り着く。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD、HSP。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。