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利用者ブログ
自分にとっては価値がある

大阪、日本橋の街を歩きながら、ジャパンカルチャーのお店に寄るのが好きだ。

みんな目を輝かせて、好きな事について友達と早口で談笑している。思いが溢れすぎて、喋りがついていけなくなる。

ショッピングモールをぶらぶら歩くときには感じられない熱狂がある。

同じジャンルを好きな人が、普段は社会のいろいろな場所にいて、その人たちがプライベートの、とっておきの時間を使って集まるときに生まれる空気。

ライブとか、コミケとか、コラボカフェともちょっと違う。

好き、が細分化している。たくさんのアイテムが置かれているけど、一つひとつのアイテムを愛好する人が全く違う。

どれが一番というわけでもなくて、各自に好きなものを愛する。それを他人に広めようとはしない。

ぼくにはそう見える。一人で来ている人もいるよ。(ぼくもそうだ。むしろ一人がいい)

先日、広いお店の端っこにある、ガラスケースの最下段に置かれた、ガノンドロフ(ゼルダの伝説ティアーズ オブ ザ キングダム)のamiibo(フィギュア)を見つけて、箱無しの中古が、新品の半額ほどだったので、連れて帰ってきた。

古本や中古レコードなどと同じ発掘する面白さ。自分以外、買おうとする人はほとんどいないであろうものを見つけて、それを安く、ホクホクの笑顔で買ってかえる喜び。

珍しいものを高く買うのは普通だから面白くなくて、みんなには見向きもされないけれど、自分にとってはこれは価値がある、っていう気持ちになれる時が、これまた楽しい。


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関 宏貴

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長野県生まれ。ベストライフなんば利用者。 地球を冒険してから、京大、Appleなどで働き、ベストライフに辿り着く。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD、HSP。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。