Loading
利用者ブログ
人間って、お金があったら誰も働かなくなる、という単純なものでもなさそうだぞ

ここしばらく、落ち着いて、大切なことをまとめ直してみようと考えていた。他の会社さんのサイトや募集も、改めて見た。

そして、ぼくの発信は、量と速さに気を取られすぎて、質がおざなりになっているなと反省した。

さて、最近、「就労継続支援A型」はスキルを学べますか、というお問い合わせをよくいただく。
回答としては、もちろん学べるんだけど、学校ではないので、依頼されたお仕事をやる中で、実践的にスキルを身に着けていく形になる。

学校みたいな学習を求めているのであれば、「就労移行支援」がおすすめ。最大2年間、一般就労へ向けて、着々と勉強しながら準備できる。

ただ、「就労移行支援」はお給料がでない。まさに就職準備校なので、生活費がないと困る方はちょっと選択肢に入れにくいと思う。

ぼくは生活費が必要なので、「就労移行支援A型」一択だった。

就労継続支援A型は、学校ではなく、みなさんにお給料を支払う必要があるから、利益を出さなければならない。利用者さんを採用すると、国から補助金が出るけど、それは会社を運営していくためのお金。

そのままお給料として、利用者さんに渡してはいけないルールがある。でも、稼げていない会社は、補助金の一部をお給料として渡している場合があるらしい。これは制度の趣旨と違うので、国も監視の目を光らせている。

ベストライフは会社として、正しく、長く続けていきたい。なぜなら、入ってきてくれる人たちの楽しい生活を壊したくないから。会社にいるとわかるけれど、いきいきとしているメンバーさん、張り切って仕事をしているスタッフさんがたくさんいる。

こちらが募集して、採用させてもらって、人生の一部を預けてもらっている以上、充実した仕事生活を続けてもらえるように経営していく責任が、会社にはある。

マイペースでゆるくできますよ、のんびり通えますよ、といったような、一見やさしい言葉でいっぱい人を集めても、とりあえず補助金で会社は回る。でもとりあえず回ってるだけの会社より、中身のある会社に入りたいと思いませんか?

正直、求人サイトを見ていると、人をいっぱい集めたいだけだろうな、と感じる会社も見受けられる。

ぬるいだけの環境を選ぶと、それはそれで、将来のあなたをつらくしてしまうと思う。自己肯定感を下げてしまうと思う。実力がつかないまま年齢だけ重ねてしまったら、後々困るんじゃないかって。

たしかにね、AI搭載のロボットが社会を支えてくれるようになれば、人間は働かなくてよくなるかもしれない。ほんとにベーシックインカム(働かなくても全員に生活費が支給されて、お金の心配をせずに毎日、自分の好きなことをやって暮らせる時代)が始まるかもしれない。

ベーシックインカム以上のお金が欲しい人や、生きがい、やりがい、楽しみとして仕事をやりたい人だけが働けばいいという時代。

この時代が本当にくるならば、すごい仕事スキルが身に付いていなくても、困らないと思う。趣味でイラストなどを描いて、SNSなどで発表、交流していれば楽しいと思う。

これは、AIの発展スピード、政治、経済界の意向など、いろんな要素が絡み合ってくるものだから、いつ実現するとも言えないし、あるいはそもそも、そんな社会にはならないかもしれない。

不確定要素が多すぎるから、まだしばらくは働いて稼ぐ必要があるのだけは間違いない。ビジョンとしては想像できるけれど、現実世界(物理世界)はそんなに単純でもないわけで。

自動車一つとってみても、完全自動運転の実現が、思ったより時間がかかっている。ましてや、社会の全ての領域にロボットを実装するのは相当大変だと思う。

今は、稼げる力を身に着けておくことはまだまだ必要だと思うし、働くことはお金を稼ぐだけでなく、人生を充実させるためにも、いいものだと思う。大変なこともあるけどね。

先日、Xを見ていたらベーシックインカムの議論があったんだけど、お金があっても働くかも、という人が案外多いことに驚いた。数か月は遊ぶかもしれない。旅行に行くかもしれない。でもそのあとは、何かしら好きなことをやって働くかも、という意見が多かった。なるほどな、と思った。

今って、生活費が保証されているわけではないから、手持ちがなかったら嫌でも何かしらやらないといけない。でもベーシックインカムがあれば、来月までに就職しないといけない、みたいなのがなくなるから、好きなことを時間に追われず取り組めるようになる。

そうすると、個々の仕事のクオリティは上がる。結果として、社会全体のクオリティが上がる。いい未来だよね。
人間って、お金があったら誰も働かなくなる、という単純なものでもなさそうだぞ、と強く感じた。

アバター画像

関 宏貴

アバター画像

長野県生まれ。ベストライフなんば利用者。 地球を冒険してから、京大、Appleなどで働き、ベストライフに辿り着く。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD、HSP。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。