体調の波は、誰にだってある。精神疾患があると、その振れ幅が少し大きいのはあるかもしれない。
ぼくの場合、うつ病に関しては、基本的にずっと気分が低い状態が続いているので、体調は良くない。
いつもは感情が薄い。特に、楽しさやうれしさを、ほとんど感じられていない。
イライラや悲しさのほうが、まだ感覚として残っている。
これまでは周りに合わせて愛想笑いをしていたけれど、消耗が大きすぎて続かなくなった。
だから今は、感情が動かないときは、無理に笑わないようにしている。自衛。
うれしさが減ったのは、年齢的な慣れもあると思う。
子どもの頃は、プレゼントをもらうだけで大喜びしていたのに、今は欲しかったものを手に入れても、「手に入ったな」と思うだけだ。
経済的に、自分のタイミングで買えるようになったことも関係しているだろう。
それでも、もう少し「うれしい」という感覚が戻ってきたらいいなとは思う。
イライラは、突発的にくることがある。
病気によるストレスの蓄積もあるだろうし、時代全体がせっかちになっている影響もあるのかもしれない。これがくると、体調は一気に崩れる。
悲しみは、人の非情さに触れたときにやってくる。
ただ、もともとの期待値が高くないので、頻度としてはそれほど多くはない。
強迫性障害は、波がいちばん分かりやすい。
調子が悪いと、不安が強まり、確認の回数が目に見えて増える。今日は、ATMに何か置き忘れてきたんじゃないかという強迫観念にとらわれて、困った。ちょっと不調。
てんかんも同じく分かりやすい。
不調のときは、頭の中で電気が走るような、ビリビリした感覚がある。薬でコントロールできているので、大きな発作には至っていないが、怖さを感じる。
波がなくなることはない。生物として普通のことだろう。健常者だって同じ。
波の中でも生活を続けられる状態を保つことを大切にしている。
感情が薄い日でも、仕事はできる。
調子が悪い日でも、最低限のリズムを崩さない。
大きく良くならなくてもいい。
大きく崩れなければ、それで十分だと思っている。だんだん穏やかにしていきたい。
体調の波は、敵ではなく、自分の状態を教えてくれるサイン。うまく軌道修正しながらつきあっている。
関 宏貴
ベストライフなんば利用者。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。