
先日、イラスト担当の職業指導員さんに、イラストチームではどんなことをしているのかを聞いてみました。
ベストライフでは、イラストが得意な利用者さんたちがチームとして活動していて、現在は主に3つのことに取り組んでいるそうです。
まず一つ目は、実際に受注している案件への対応です。たとえば、企業からの依頼で、キャラクターイラストや広報用のカットを描いたり、SNS用の素材を作成したりすることがあります。
納期や指示内容に合わせてチームで進めていくのですが、プロの現場さながらの流れの中で作業できるのが、とても貴重な経験になっているようです。
利用者さんたちも「自分の絵が誰かの役に立っている」と実感できることで、大きなやりがいを感じているとのことでした。
二つ目は、課題制作です。これは、技術向上を目的に用意されたテーマに沿って、イラストを描くトレーニングのようなものです。基本的なスキルアップに役立つ課題が中心です。LINEスタンプ作って、販売することにも取り組んでいます。
時には、お互いの作品を見せ合いながら、フィードバックし合う機会もあるそうです。まるでイラストの専門学校のような雰囲気で、とても楽しそうです。
そして三つ目は、ベストライフの公式SNSに掲載するためのマンガやイラストの制作です。
「就労支援ってどんなところ?」「こんなふうに働いています」といった内容を、マンガを通してわかりやすく伝えるために、かわいいキャラクターや、実際の施設の様子を描いた内容もあり、見ている側もほっこりした気持ちになります。
一方、ぼくはライティングチームで活動していますよ。こうしてブログを書くことはもちろん、X、Threads、Instagramなどで投稿する文章の作成、求人サイト用の紹介文の執筆など、いわゆるSNS運用と呼ばれる仕事です。
SNSごとに投稿の雰囲気や文字数の制限も異なるので、それぞれに合った言葉選びや文体を工夫する必要があります。
文章を書くことが好きで始めたこの仕事ですが、伝えたいことがうまくまとまらなかったり、反応が思ったより少なかったりして、悩むこともあります。
でも、自分の書いた記事に「いいね」がついたり、「おもしろかった」と声をかけてもらえたときには、やっぱり頑張ってよかったなと思えます。
ベストライフなんばでは、イラストもライティングも「お仕事」として取り組むことができます。ただ訓練するだけではなく、実際に役立つものを作りながら経験を積んでいけるのが魅力です。
もちろん最初からうまくいくわけではありませんが、職業指導員さんたちが丁寧にサポートしてくれるので、安心して挑戦できますよ。
得意なことを活かして働ける場所。少しずつでも成長できる環境。仲間と一緒に頑張れる空気。ベストライフは、そんな素敵な職場です。

関 宏貴

長野県生まれ。ベストライフなんば利用者。 地球を冒険してから、京大、Appleなどで働き、ベストライフに辿り着く。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD、HSP。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。