
ぼくはHSP気質だと思うのですが、行動を監視されて評価されていると感じていると実力が出せません。
以前は一般企業で、障がい者枠のような形で勤務させていただいておりましたが、接客業だったので、常にカスタマーと会社側からの評価に晒されていました。
まずまずの結果は出せていましたが、見られているという落ち着かなさと戦い続けていました。
自分に主導権を取り戻すという意味で、個人事業主になることも考えていたのですが、生活できるだけのお金を稼げる見込みがたちませんでした。
特に、体調に不安があるので、動けないとますます困ったことになります。
自由度は下がりますが、会社に所属するという安定感はやはり魅力的ですね。
遅刻はほぼありませんが、当日に体調不良でお休みをいただくことが、月に1日程度はあります。
テンションが上がらず、塞ぎ込んだ気分になり、体が動かなくなります。うつが重い日なんだと考えています。
心療内科には基本、月に2回通い、そのほかにてんかんの病院に通っています。
てんかんは薬を飲み続けて発症を阻止するしかなく、ASDとHSP(気質なのでこれは障がいではないです)は生まれつきなので、過ごし方の問題かなと考えています。
なので、一番向き合うべきはうつ病と強迫性障害です。強迫性障害のストレスでうつになったので、根源は強迫性障害ですね。
小学生の頃から兆候がありました。真面目な性格で、怒られるのをなぜかとても怖がっていたので、ミスがないように確認する癖が出ていました。
強迫性障害のストレスを解決しないと、うつ病が良くなりません。一気にとてもつもないストレスがくるのはそれほど多くはないのですが、確認に伴うその時その時の小さめのストレスが積み重なってボディブローのように精神を確実にダメージを与えてきます。
強迫性障害は、起こってもいないことを自分で勝手に心配してストレスを感じて、自分を弱らせているので、よく考えるととても理不尽です。
心配をやめて、湧き上がってくる不安を全て無視できれば寛解です。理屈としてはやればすぐにできることなんですね。でもその不安、怖さに勝てないから、ずっと続いてしまっているわけで、そのことを思うとちょっと虚しくなります。
なんで何もないのに自分で自分を苦しめて、うつにまでなって、挙げ句の果てにてんかんにもなっている。
やめれば全部解決じゃん、と思います。
少しずつね、無理なくね、ぼちぼち頑張っていこうね、なんて言っていると、すぐに10年くらい経ちます。ちょっとずつ先送りしていつかできるだろうと思っていると、解決しないですね。今すぐの荒療治が本当は一番早く解決する方法です。
たまたま読んだ本に、執着を手放すことが大切と書いてありました。不安も手放しちゃえば楽なんですよね。もともとは何も持っていなかった。失う不安に執着しているから、障がいにまで膨れ上がってしまっているのであって、深呼吸して手放せば不安も消えるはず。
猫のような生き方です。彼らは体一つで気ままに生きている。何も持たないから、引っ越しも簡単です。人間はいろんなものに執着しすぎている。そう思います。手元に置いておきたいものって、色々ありますよね。
野良猫を見つけたら、話しかけて、しばらく眺めて、そっとその場を離れる日々です。

関 宏貴

長野県生まれ。ベストライフなんば利用者。 地球を冒険してから、京大、Appleなどで働き、ベストライフに辿り着く。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD、HSP。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。