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どん底のクリスマスを思い返して見つけたもの

十数年前のクリスマスに、恋人が別の男性と過ごすと言い残して、ぼくの元を去ったんだけど、その時、ここがぼくの人生のどん底だから、ぜったい這い上がると誓ったんだ。

あの時の気持ち、景色をよく覚えている。

でも今思い返してみると、恋人が去っても、ぼくはたくさんの大切なものに囲まれていたから、全然どん底なんかじゃなかった。

愛する猫くんたちが、あの日は生きていた。実家にいたから家族も家にいた。食事もあったし、暖かく過ごせる場所もあった。趣味の物も持っていた。

失ったのは恋人だけ。もちろん、恋人の存在は大きかった。でも、その他に持っているものに気づけていなかった。人はすでに持っているしあわせになかなか気付けない。

あれから時間が経ち、ぼくは別の人と結婚し、小学生の息子がいる。妻を書類で束縛したくなくなって、書類上は離婚して元妻になっているけれど、一緒に暮らしている。

障がいはなくなっていないけれど、自分が築いたものにしあわせを感じているし、満たされている。年齢も重ねたせいか、持っているものにちゃんと気づくことができるようになったんだ。

しあわせは必ずしも家族や子どもでなくてもよくて、趣味とか、好きな仕事とか、家とか、なんでもいい。

満たされていないなと感じている分野があるとしても、じゃあ他の分野はどうだろうと目を向けてみてほしい。あなたはたくさんのしあわせも持っているはずだから。

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関 宏貴

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長野県生まれ。ベストライフなんば利用者。 地球を冒険してから、京大、Appleなどで働き、ベストライフに辿り着く。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD、HSP。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。