大阪は、街のペースが速く感じる。わかりやすいのは、みんな歩くのが速い。ぼくは大阪出身ではないので、歩くのが速くなかったんだけれど、さすがに長く住んでいると速くなってきた。それは自覚している。
観光客の人がとてもゆっくり歩いていると、追い越したくなる。でもたぶん、観光客の人がゆっくりなのではなくて、ぼくが速すぎるんだ。いつも必要以上に急いでいる。
人生は、ゆっくり進まないと見えないものがたくさんある。クルマに乗っていると、街並みはどんどん過ぎ去っていくでしょ? でも同じ街並みを徒歩で行くと、お店にも立ち寄れるし、自動販売機の飲み物のラインナップも確認できるし、歩道に落ちている誰かの落とし物にも気づける。
道端に咲いている花を見て、季節の移り変わりを感じることもできる。だから、ゆっくりっていうのは悪いことではないんだよ。むしろいいことがたくさんあると思っている。
ぼくらは、いつしか、速く、多く、常に成長していくことこそが豊かさにつながると教え込まれてきたけど、自分でもその価値観がほんとうに豊かさなのか、考え直してみる必要があると思う。
速く多くを追求するあまり、ストレスをためすぎて、あんまり幸せそうじゃない人を見かけることがあるよ。何のためにがんばっているんだっけ?
関 宏貴
長野県生まれ。ベストライフなんば利用者。 地球を冒険してから、京大、Appleなどで働き、ベストライフに辿り着く。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD、HSP。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。