昨日、息子と公園に行って、外に出てみるって大事だなと感じた。家にいると、細かいことに気をとられて、家の中が全てみたいに思えてしまっていた。
公園から周辺の建物を見てみると、外の広さから比べたら、家なんて実に小さな世界だ。家ですべてが完結すれば楽だなと思っていたけれど、運動不足になるし、頭の中だけ満たす活動が多いような気がする。
外にいたって、スマホで頭の中を満たしてばかりの時代だ。物理的な目の前の空間に関心がいっていない。
公園では、たくさんの子どもが、笑いながら走り回って遊んでいる。入口のあたりに、お母さんたちが集まって、立ち話をしている。
ぼくは、息子が友達と遊んでいるのを眺める。時々、スマホを取り出して見ていたけれど、この小さなデバイスは便利であると同時に、ストレスの塊でもあるように思えた。
その時、どこかから飛んできたボールが、ぼくの太ももを直撃した。気まずそうに困惑している子どもに、大丈夫だよー、と手をあげて合図する。公園で何かが飛んでくるなんて、普通のことだ。
ゴムボールが当たったくらいのことで、ダメージは受けない。
子どもは失敗も経験しながら、状況のコントロールや、人とのコミュニケーションを学んでいく。それでいい。
息子を見すぎているのも過保護な親になってしまうので、歩いて遠くのベンチへ行って座る。一瞬、帰ろうかとも考えたが、仕事で疲れていたので、外でのんびりしていたかった。
隣接するグラウンドでは、サッカークラブの子どもたちが、集中的に練習していた。
手持ち無沙汰になって、スマホでメールチェックしていたら、また何かが飛んできた(完全に気づいていなかった)
それは、周りを見ていなかったぼくに直撃し、スマホが地面に落ちた(地面は土で柔らかいから、画面が割れることはない)
今度は女の子が、すまなさそうに近づいてきた。ぼくは、相手に気まずい思いをさせてしまうのが苦手なので、全然大丈夫だよー、と言って手を振る。どうやらフリスビーだったみたいだ。ここは公園。いろんなものが飛んでくる。
19時を過ぎてもまだ、息子は遊んでいる。調子にのって、変なダンスを踊りながら、ドッジボールをしている。やれやれ。
でもさすがに暗くなってきたな。お母さんたちも、帰りたそうにしている。サッカークラブは、自家発電のライトを照らして、まだ練習を続けている。
今宵は月が大きい。そういえば、満月を過ぎたばかりか。
外にいると、他の人のリアルな様子が目に入る。少し離れた隣のベンチには、おじさんが座っていた。仕事終わりで休憩しているのだろうか。スーツを着ている。
バッグのポケットから、ナッツのようなものを取り出して食べている。ひどく疲れているように見える。
スマホやパソコンで情報をとってばかりいると、こういう温度感のある、リアルな人間が見えなくなる時がある。頭の中でばかり考えて判断してしまう。自分の目で見て、考えることも大事にしないと。
ぼくは立ち上がって、息子に声をかけにいく。もっと遊びたいのにー、と不貞腐れている。また明日ね。今日はさすがに、もう帰ろう。
これをきっかけに、みんな帰るという雰囲気ができあがり、立ち話をしていたお母さんたちも、子どもに声をかけ始める。
約束したから、また明日も来ようか。
関 宏貴
ベストライフなんば利用者。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。