聴覚過敏がつらい。音そのものよりも、「いつ鳴るか」と身構えてしまう時間が続くことがしんどい。
普段はノイズキャンセリングイヤホンを使っている。ヘッドホンも試したけれど、圧迫感が強くて合わず、イヤホンに落ち着いた。
ノイキャンをオンにすると、世界が一気に静かになる。ただ、その静寂が逆に厄介で、「この静けさがいつ破られるのか」と不安になってしまう。
実際には、ノイキャンをしていても外の音は完全には消えない。だからこそ、わずかな音に意識が向き、「次に来る音」を待ち構える状態になってしまう。
これでは、イヤホンをしていないのとあまり変わらない。さらに、静寂そのものにも、どこか圧迫感がある。
今は、よほどのことがない限りノイキャンはオフにして、外音を取り込みながら、やさしい音楽をうっすら流している。
外の音が完全に遮断されないことで圧迫感がやわらぎ、常に音があることで、突発的な音への“クッション”にもなってくれる。
イヤホンは充電が切れると使えなくなるので、2台を併用している。片方を使っている間に、もう片方を充電する。ただ、付け替える瞬間だけは無防備になるので、ほんのわずかな時間でも不安がよぎる。
こんなふうに、ずっとイヤホンに頼る生活は不自由に感じる。それでも、神経の過敏さには波や段階があると思うから、少しでも落ち着くことを期待して続けている。
根本的な過敏さがすぐに変わるわけではないかもしれない。それでも、自分なりに安心できる状態を、少しずつでも作っていきたい。
関 宏貴
ベストライフなんば利用者。 うつ病、強迫性障害、てんかん、ASD。ささやかでシンプルな生活を好む。 ベストライフで書いた著作に「HSPさんが自分の魅力に気づくための15のヒント」がある。